2011/11/18

昇華インク2

インクジェットプリンターのインク開発に従事し12年以上になりますが、世の中の進歩は著しく、現在昇華インクがすべての面で優れていますが、どのプリンターメーカーも手を出しません。
昨年、市販インクジェットプリンターでは世界初の香り付き年賀状を作成して皆さんにお送りしたところ好評を得「アロマインク」としてテレビでも紹介されました。
今年は昇華インクで年賀状を出そうといろいろ研究した結果面白い発見がありましたのでご報告いたします。

今まで昇華インクはポリエステル100%の布以外は転写できないと信じられていましたが、簡単に綿でもレーヨンでも絹でも可能になりました。
その一例をご紹介いたします。
まずPVA素材は、急速に100円ショップなどで魔法のタオル、スポンジタオルといった名前で販売されていますが、1枚700円程度で数年前から販売されている商品です。
この素材は昇華インクによる熱転写でも、また一般のインクジェットプリンターの染料インクや顔料インクでも印刷が可能です。
名刺、年賀状、広告媒体としても今まで未知の商品で、これから開発用途はたくさんあると思います。 
次にご紹介したいのはマイクロファイバー製の商品です。
ふきん、タオル等が続々と販売されておりますが、これはほとんど80%以上ポリエステル素材ですので、 昇華インクを使用してアイロンでも簡単に転写できます。しかも色の落ちる心配がなく素晴らしい簡易印刷が可能です。
世界で一つしかない自分用のハンカチ、タオル、ふきん、枕カーバー、テーブルクロス等が驚くほど簡単に印刷できます。

さらに紹介したいのは今まで昇華インクのTシャツプリントはポリエステル素材にしかできないと思われてきましたが、綿や絹のシャツも特殊溶液をスプレーしただけで簡単にできるということで、今まで不可能な絹のネクタイでも簡単にプリントが可能になりました。
インクジェットプリンターに入らない厚い色紙もその特殊溶液をスプレーしただけで写真もきれいに転写できます。
まさに昇華インクの革命期であり、開花期であると思います。

 
現在、プリントに一番優れたインクは昇華インクです。
熱転写ですので、色落ちはまずしません。
しかも5,000円のプリンターとアイロンさえあればできるということは今まで考えられなかったことですが、現実になったのは素晴らしいことです。
当社の方針としては、昇華インクで印刷できる連続インク供給装置付きプリンターでご家庭でも簡単に使用できるように努力いたしますので、ご参考に当社のホームページをご覧いただければ幸いです。
平成23年11月10日
矢野 嘉一



試作品ですが当社が作製した商品を一部ご紹介いたします。












これはスポンジタオルで作成したもので水につければタオルになります。
厚い和紙や厚い色紙にスプレーで特殊溶液をかけたものを紹介いたします。
これは名詞でも年賀状でも利用できます。




厚い和紙にスプレーで溶液をかけたのち転写したものです。
これはインクジェットプリンターでは印刷できません。














これは大判の綿のガーゼハンカチです。
溶液をスプレーすれば落ち着いた鮮やかな色で転写可能です。


以上でお分かりと思われますが、綿でも絹でも紙でも転写できます。
但し、耐熱性の無い素材は溶けてしまうのでご注意ください。
溶液はスプレー式で近日販売予定です。

2011/11/11

昇華インク



近ごろ、昇華インクをご使用になり布やTシャツ、マグカップにプリントされる方、また業者の方も大分増えました。
今まで一般用プリンターでの昇華プリントはほとんどエプソン4500を 使用されていましたが一番の難点はインクが詰まりやすいことでした。
特にA3サイズのプリンターが無かったのですが、今年になりエプソンが発売したPX-1600Fは、今までの1001、1004と顔料用プリンターは染料用 プリンターと比べて比較にならないほど優れており、さらに日本で最初のリセッター付きのICCS (連続インク供給装置)も完成しましたのでご紹介いたします。


昇華型プリンタ 【dye sublimation printer】 について

熱転写プリンタの一種。
固形インクを塗布したインクリボンに印字ヘッドで熱を加えてインクを昇華させ、ポリエステル系の樹脂でコートした専用の用紙に付着させるプリンター。
加える熱を制御することで印字濃度を細かく変化させることができ、他の方式では不可能な、写真のような連続階調の表現が可能です。
DTP業界などで業務用として使われる大型・高価なものがほとんどです。
昇華インク 水性インクジェットプリンターのインクには、いくつか種類があります。
代表的な物で、染料インク 顔料インク 昇華インク(捺染インクあるいは昇華捺染インクなど) などがあります。

染料インクの特徴:発色が美しい(色の表現域が広い)。耐水性がない。科学的な安定性が、顔料インクに比べると低いため色落ちしやすく、長期間の展示には向きません。
顔料インクの特徴:石のようなものなので、発色は 染料に比べるともうひとつ。インク自体には耐水性があります。科学的な安定性は高く→染料インクに比べると屋外でも色落ちしにくい。
昇華インクの特徴:印刷後に熱処理しないと本来の発色にならない。発色が美しい(色の表現域が広い)。熱処理後に耐水性になり染料インクに比べて屋外でも色落ちしにくい。

市販のインクジェットプリンターで昇華インクを使用する際の一番の難点は詰まりやすいということで、専門の業者もたくさんおられると思いますが皆さん苦労されていると思います。当社ではこの2、3年エプソンの顔料インク使用のプリンターを使用して良い成績をあげているのでご紹介いたします。  
どのメーカーも昇華インクは販売してませんので自己責任での利用をご理解ください。  
ほとんどの業者の方はエプソンの32型、50型を使用され、A3サイズはエプソンの1994年製造のカラリオ PM-G4500かブラザーMFC-6490CNをご使用で、インク詰まりでご苦労され、連続供給装置を使用もできずお困りと思います。
今年販売された数多くの顔料インク専用のプリンターは昇華インクをご使用になる方にはすばらしい朗報となると思いますので、参考にその価格を記載いたします。
昇華インクが各50〜80cc付いてのお値段です。


日本初リセッター付き
エプソンPX-403Aインクサーバー付き
昇華インク専用プリンター
19,800円
日本初リセッター付き
エプソンPX-404Aインクサーバー付き
昇華インク専用プリンター
24,800円
日本初リセッター付き
エプソンPX-434Aインクサーバー付き
昇華インク専用プリンター
29,800円
日本初リセッター付き
エプソンPX-203インクサーバー付き
昇華インク専用プリンター
22,800円
日本初リセッター付き
エプソンPX-503Aインクサーバー付き
昇華ンク専用プリンター
29,800円
日本初リセッター付き
エプソンPX-603FAインクサーバー付き
昇華インク専用プリンター
35,800円
日本初リセッター付き
エプソンPX-673FAインクサーバー付き
昇華インク専用プリンター
45,800円
日本初リセッター付き
エプソンPX-1200インクサーバー付き
昇華インク専用プリンター
45,800円
日本初リセッター付き
エプソンPX-1600Fインクサーバー付き
昇華インク専用プリンター
55,800円
日本初リセッター付き
エプソンPX-1700fインクサーバー付き
昇華インク専用プリンター
65,800円